漫画好きのみなさん!「凪のお暇(なぎのおいとま)」読んでますか?2018年のマンガ大賞第3位にもランクインし、2019年の夏ドラマでも実写化される注目の漫画です。
先に言っておきます。絶対に読んだ方がいい。特にアラサー女子はとりあえず読んでください。なんとなく読んでいたらいつの間にかどハマりしているはず!
私が「凪のお暇」を読みはじめたきっかけ
出典:凪のお暇/コナリミサト/秋田書店
ズバリWEBコミックの広告で出てきたから。恥ずかしながらタイトルの感じすらも読めなくて「た、たこの…おひま?なんなんそれ、凧上げ?」という第一印象。(そんなネタでストーリ描けたら逆にすごい。)
そして、普段少女漫画を読まないので、あのゆるふわっとしたレトロ少女漫画風の絵柄が手を出しづらくしてました。
しかしあまりにも広告にPUSHされるので、お試しを読んだら続きが気になって、気づけばゆるい絵柄も心地よくなって全部読んでいたという恐ろしい漫画。
決して「この設定斬新!」とか「ものすごく泣ける。」と言った劇的なタイプの漫画ではないです。よくある日常系人間ドラマ。それがものすごく身近で「わかる…。」の嵐なんですよ。
早速、「凪のお暇」の詳しいあらすじとおすすめポイントを紹介します!
漫画「凪のお暇」のあらすじ内容・ストーリー解説
主人公・大島凪(おおしまなぎ)は平凡な28歳OL。会社でもプライベートでも毎日必死で周りの「空気」を読んで生活していて、唯一の生きがいは「節約」のみという自他共にパッとしない毎日を送っています。
凪には同じ会社で営業部エースの我聞慎二(がもんしんじ)という彼氏がいます。慎二は外面や周りからの評価は上々な人気者で、冴えない凪にとっては唯一の「切り札」。
凪は慎二からのプロポーズを待っていますが、現実は何となく毎日が過ぎていき慎二にもハッキリと意見が言えない自分にもやもやしている凪。
そんなある日、会社で慎二が同僚に凪の悪口を言っているところを目撃してしまいショックで過呼吸になってしまいます。
同僚にも彼氏にも空気を読んで接することに疲れた凪は、会社を辞めて郊外の6畳一間のアパートへ引っ越します。そのアパートで凪を待っていた新しい日常とは…。
漫画「凪のお暇」が面白い&推したい5つの理由
- 主人公の凪ちゃんが究極の「気にしぃ」でもはや切なくなる
- 登場人物が全員キャラ濃いめ。こういう人いるいる!の嵐。
- 知恵袋的な小ネタが地味に楽しみになる
- クズ男・慎二がだんだん可愛くなってくる。
- セリフひとつひとつの比喩表現センスにグッとくる
主人公の凪ちゃんが究極の「気にしぃ」でもはや切なくなる
凪は根っからの空気読み人間。そこまで気を遣わなくてもいいのに、自分に対する周りからの印象が気になってしまう究極の「気にしぃ」さんなところが今っぽくて笑えます。
読んでるこっちが、いや流石に生きづらくないかい!?と心配になるぐらい、空気を読むわ読むわ。必死で同僚に置いて行かれないように発言を取り繕う姿はもはや悲しくなってきます…。というか主人公なのに影が薄過ぎるよ…!
特殊能力があるわけでも特別美人でもないし、間違いなく友人Dぐらいの脇役ポジションなんです。他の漫画だったらサブキャラにもなれない完全なモブキャラ。
出典:凪のお暇/コナリミサト/秋田書店
不思議と「わかるわー」となる部分も多くて、読んでいると凪ちゃんが好きになる魅せ方もすごい。
「SNSやってる?」と聞かれて、「SNSをやっていないと周りに言ったら逆にスカしてると思われちゃうかも」と必死で始めるや否や、周りの投稿に自分の悪口がないか心配でタイムラインに依存してしまう。
うんうん、わかるよ凪ちゃん。序盤は良き理解者がいないのも辛すぎる!
特に、会社内での振る舞いとか本当にわかる。女同士の同僚グループって微妙な距離ですもんね。ありのままをさらけ出せるかっていうと、無理無理!って感じですし。
インスタはリア充マウントの取り合いみたいな。そしてこの波に乗れないやつはサヨナラみたいな。悲しいほどあるあるわかる~。
そんなネガティブ系主人公の凪ちゃんが、突然に変わりたいと思い始めるもんだから、ちょっぴりクサい感じのキラキラもつい応援しちゃう…!
登場人物が全員キャラ濃いめ。こういう人いるいる!の嵐。
キャラが身近にいるような人間ばかりなのも、この漫画に入って行きやすいポイントです。
まずこの漫画にキャラの薄いモブキャラはいません。(むしろ人間的には凪ちゃんが一番モブい。)
過去や背景もちゃんと描いてくれるのでどのキャラの心情もわかりやすい。そして既視感ある人がいっぱい出てくる。
ある程度人生経験積んだアラサー女子なら、多分凪ちゃんの同僚の足立さんみたいな先輩とか100パー見たことある。
新しいパートの隣人で凪ちゃんといい感じになるおしゃれ系男子ゴンさん、慎二みたいな何でもそつなくこなせちゃう系男子も元彼にいる。
わかりみしかない。何ならあれこれ私の人間関係のお話かな?ってなる。そこが面白いんです。
出典:凪のお暇/コナリミサト/秋田書店
一番漫画っぽいキャラは坂本さん。「偏差値トップ大卒で怪しいスピリチュアルアクセにハマる恋愛経験は少女漫画のみのプライド高め無職女」という詰め込み過ぎ設定がこの漫画の中では完全なる異端児(笑)でもリアルに潜んでいそうな人間。
人生に不器用もの同士、凪ちゃんと仲良くなるんですが二人のやりとりが面白い。読者的にも、坂本さんへの近況報告で物語を整理できる立ち位置になっている演出もうまい。やたらとラブシーン部分の解説を要求する坂本さんが、まさにTHE喪女!愛すべき坂本さん。
私の推しキャラは凪ちゃんが働くことになるスナックのママ。
90年代からタイムスリップしてきたゴリゴリのバブリーファッションで渋いことを言う凪ちゃんの影の理解者。登場は少なめだけれど、凪ちゃんのことちゃんと見ていてくれる人がいて嬉しい!ってなります。
序盤はそういう保護者役がいなかったので、ママが出てきてから凪ちゃんのどうしようもない日常に救いが生まれたような気がします。
知恵袋的な小ネタが地味に楽しみになる
出典:凪のお暇/コナリミサト/秋田書店
凪ちゃんの趣味は節約なので、安く作れて美味しいレシピや掃除方法などがいたるところでさりげなく紹介されます。しかもやたらと美味しそうに食べるから、深夜に読む時は急な飯テロに注意…!
隣人のゴンさんのクレイジーな味覚から生み出されるコラボメニューが最高。気づいたら参考にしているほど、この漫画の影の魅力です。
ハイボールのチョコミントアイス乗せなんてマジかよ。と思いながらやってみたら本当に美味しくてびびりました。ゆるい絵柄なのに、食べ物を美味しそうに書くのが上手いです。
ストーリーが割と暗い時にも、サラッと小ネタが紹介されて、ハマると謎に受け入れてしまいます。むしろ「今回の話の小ネタ何かな?」と積極的に探しに行っている自分がいました。
だいたい毎話なんかしら出てくるのでツボります。そしてリアルに役立つという。一人暮らしの人なんかは、多分気がついたら豆苗を育ててると思います。
クズ男・慎二がだんだん可愛くなってくる。
出典:凪のお暇/コナリミサト/秋田書店
凪と慎二の恋人時代の思い出が、それぞれの視点で描かれるのがたまらなく切なくなります。読者だけがお互いの気持ちがわかっているので、読んでいて本当にもどかしい。
最初は慎二のことをとんでもないクズ男だな!と感じるはずです。何でもそつなくこなして、営業成績も抜群。コミュ力高めの慎二。
凪ちゃんに対してはモラハラ気味で、それが苦しくなって物語が展開します。
ことあるごとに凪ちゃんにちょっかいをかけてきて、もう解放してやって…!と慎二にイライラし始めたタイミングで、慎二から見た凪ちゃんとの思い出が描かれるのが本当にずるい。
なんだかんだ言って凪ちゃんにゾッコンで、好きな子には意地悪したい小学生みたいな対応をしていたことが発覚してきます。
さっきまで完全に凪ちゃんに同情していたのに、だんだんと「慎二…ばかな奴だなぁ…このツンデレ坊やめ!」と可愛くなってくるんですよ…!
ゴンさんにハマって堕落していく凪ちゃんを見るのが苦しくて、街中で大喧嘩をしてしまうシーンなんかはちょっとうるっときます。
慎二にも幸せになってほしい、あわよくば二人のすれ違いよ飛んでけ!と願ってしまいます。それは、この漫画の人物ごとの視点の描き方が素晴らしいからなんですよね。
セリフひとつひとつの比喩表現センスにグッとくる
出典:凪のお暇/コナリミサト/秋田書店
セリフの言い回しが独特なのも「凪のお暇」の面白いポイントです。セリフや心情でよく比喩表現が使わているんですが、それがうまいこと言うわ言うわ。
例えば、「同僚とのランチタイムはデュエルタイム」。マウントの取り合い勝負感が滲み出ていて笑える表現です。私も何かカードを切らないと!と焦る凪ちゃんにクスッときます。
空気読みの凪ちゃんならではのセリフにもセンスを感じます。おすすめのシーンは、ゴンさんとの関係に悩んだ末、ゴンさんのことをフライパンいっぱいのちぎりパンに例えるシーン。
ピンときていないゴンさんに対して、男性目線にわかりやすいように例えたのが「妖艶でやたら魅力的な女子中学生みたいな存在」。いや、わかりにくいわ!となるんですけど、案外ゴンさんがめちゃくちゃピンときているのも笑えます。
他にもセリフの中に他のドラマや歌詞のパロディを見つけると、ちょっと嬉しくなっちゃうところもハマるポイント。
ゆるい絵柄で描かれる、ユーモアたっぷりの尖ったセリフはこの漫画ならではの魅力です!
漫画「凪のお暇」はオススメできる?私の総合評価
読みやすさ | |
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面白さ | |
画力 | |
ストーリー・設定 | |
期待度 |
長く語ってしまいましたが、「凪のお暇」を読んでほしい気持ちをお伝えしました。
とにかくキャラクターが魅力的なところ、別視点の入れどころが絶妙に憎いところ、リアルでキレキレなセリフ、豆苗を育てたくなるところがおすすめポイントです。
ストーリーは決して薄っぺらくないけれど、不思議と肩の力を抜いて読める漫画ですよ!
ドラマを見て原作が気になったと言う方も、ぜひ漫画を読んでみるのがおすすめ。凪ちゃんがたまに見せる死んだ魚のような目は漫画ならではの代物。
しつこいですけど、そこのアラサー女子!読んだら50回は「わかる。」ってつぶやくと思うのでぜひ。凪ちゃんにパワーもらって明日も元気に空気読みながら過ごしてください。
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