切なくて涙腺崩壊…泣き叫ぶほど感動した一巻完結の泣けるBL漫画6選

キ恋に臆病な先生と無邪気な生徒

澄人はある日、公園で泣いている自分が通う学校の国語教師、染谷を見かけます。

それからどうしてか先生の事が頭から離れず、そして惹かれていく澄人。

この先生に惹かれていく描写も丁寧で、感情移入してしまいます。

先生は、過去のトラウマから恋愛には臆病で無邪気に近付く澄人に困惑。

そんな2人を見てると、両思い何だから早くくっつけー！って思いながら読んでしまいます。

先生のトラウマ

先生は高校時代に、恋人とキスをしている写真を写真部に撮られ、その写真をクラスメイトに見られてしまい、誤魔化すことは出来たが怖気付いた彼氏に「普通の友達に戻ろう」と言われてしまった過去があります。

当時は本気で恋人を愛していた先生は大きなショックを受け、ゲイである自分を卑下し恋愛に臆病になっていったのです。

写真を晒されたら…普通でも嫌ですよね。もうここの描写が泣けて泣けて…

無邪気な澄人に惹かれる先生

どこまでも真っ直ぐで、同性愛だとか関係なく愛を伝え続ける澄人。

そんな澄人に惹かれながらも、澄人をこっちの世界に引きずり込んでは行けない…と悩む不器用な先生。

トラウマはすぐにはなくなりませんからね。

涙が美しすぎる

最初は悲しい涙。だんだんと幸せ過ぎて泣けてくる涙。

作者様の画力に圧倒されます。そして美しいです。

廓で育った主人公

田舎の廓の前で拾われ、女郎達に育てられた清人。

清人は担当医への想いを幼い頃から抱いていました。

もうこの時点で主人公清人の悲しい生い立ちに涙です…。

清人も体を売る

14歳で客を取らされ、16歳で店の稼ぎ頭となっていた清人。

愛する担当医に思いを告げる事もできずただひたすら想い続けるんです。

切なくて苦しくなります。

先生の気持ち

家庭もあり医師として真っ当に生きている担当医は、清人に惹かれながら自分の力では清人をどうする事も出来ずにもがき苦しみます。

2人の最後はもう涙が止まりません。

愛を知らない男

親からはネグレクトを受けて、現在は色んな女性のヒモ同然の生活をしていたあきら。

ある日リンチにあい気づくと見知らぬ男に介抱されていた。

薫と名乗るその男は、なぜか自分を死んでしまった弟の護だと思い込み介抱していた。

困りながらも薫と過ごす幸せで満たされる優しい時間を壊したくなく、弟のフリを続けるあきら…

家族の優しさや愛を知らないあきらが、他人のフリをしてまでそばに居たい…その気持ちが切なくなりますね…。

壊れた薫の心

親を不慮の事故で亡くし、大事に育ててきた弟も失い自我が崩壊していた薫。

そんな時出会ったあきらを弟と思い込むことでなんとか自分を保っていました。

歪んだ２人がひとつ屋根の下で暮らす光景は異様ともとれるし、どこか幸せそうにも見えます。

少しづつ変わる関係

だんだんと薫を意識してしまい惹かれていくあきら。

薫も、弟ではない、あきらに惹かれていく。

薫とあきらがゆっくり、お互いの壊れた心を支え合いながら前を向いていく所をとても丁寧に描いてあります。

後悔が自分を壊す

高校の同級生だった牧と早瀬。牧はゲイを自覚していて、早瀬の事が好きでした。

卒業する時告白し、早瀬に「キモいんだけど」と酷い言葉で振られてしまいます。

牧は過去を振り返り、当時は傷ついたが若気の至りね～くらいの気持ちだったのに対して
早瀬はこの10年間壊れるほど後悔していました。

保身のために牧を傷つけた早瀬は、見知らぬ男たちに乱暴に抱かれ、痛めつけられることで赦された心地を得ていたのです。

なんて言うんですかね…牧くんの事が好きだったから告白は嬉しかった、でも周りの目の方が怖かった。

そんな早瀬の気持ちの方がリアルで切ないですよね…。

牧は早瀬を救いたい

見知らぬ男に乱暴に扱われるくらいなら…と牧が早瀬に罰を与えるように。

でも牧は早瀬を傷付けることなく、むしろ傷ついた早瀬の心に寄り添うのです。

牧の懐が大きすぎる！本当にお互い好きだったんでしょうね(；＿；)

また芽生える恋心

そしてお互いがまた学生時代のような気持ちが戻ってきます…

ここの描写が本当に優しく丁寧で…今まで乱暴なシーンが多かったのでほっこりします。

本当はピュアなチャラ男

クラブの店員として働く表情が乏しい青年、緒方は、チャラ男サヤにひょんな事から朝ごはんを作って貰う関係になり、仲良くなり物語は進んでいきます。

そして、サヤは本当はピュアな青年と気づき惹かれて行きます。

サヤが本当に本当に可愛いんです。すぐ赤くなったり料理が上手だったり。乙女です。

でも過去のトラウマから人の顔色を伺うのが得意なので緒方のちょっとした仕草で気持ちが分かったりなど…その描写は切なくて泣けてきます。

緒方の葛藤

男のサヤに惹かれ、抱こうとするのですが、元々ノンケのため抱けません。

サヤを傷付けた！と慌てるのですが、サヤはあっけらかんとしていて緒方を帰らせるのですが、本当はめちゃくちゃ傷付き部屋で1人泣くのです。

もうここは…切なすぎて涙が止まりません。

丁寧に描かれる２人の気持ち

お互いがお互いを意識し、自分が傷付いても相手を思いやる、そんな２人の葛藤などが丁寧に描かれています。

実際にありそうな話

ノンケの男性が男性を好きになり、でも体は受け付けなかった、それでも惹かれて仕方ない。

こういうのは実際にありそうなリアリティのある展開ですよね。

薫君と原さんの同棲

実はシリーズもので前作は「叶わぬ恋の結び方」の続編になります。

前作では「縁切り屋」として生業をしている薫君（「赤い人」を切ったりする仕事）の依頼人として出会う原さんが晴れて結ばれるんですが、その後の二人が同棲してる！甘々です！

とくに原さんが甘々です。

こんなに甘い原さんを想像できなかったのですが(笑)

微笑ましい二人の生活が見れて私も嬉しかったです。

原さんに運命の赤い糸が繋がった

前作では、原さんの小指には赤い糸は繋がってなかったんですが、会社の女性上司との「赤い糸」が繋がったのを薫君が見えてしまったんです。

薫君自身には、赤い糸自体が無いため、「運命の赤い糸」が原さんに繋がった時の怖さは、見ているこっちが辛くなります。

繋司君がいいヤツ

繋司君は赤い糸シリーズの前身の「赤い糸の執行猶予」の主人公なんですが、ここでは原さんの会社の新入社員として登場しています。

実は繋司君も赤い糸が見える人なんですが、薫君の依頼人だった事もあり、原さんと薫君のことを応援しています。

原さんと女性上司が赤い糸で繋がった事が分かった時に、薫君のことを心配してくれたのも繋司君です。

男気があって、いい子なんです。

女性と一緒になった方が幸せになれる。原さんに「切ってほしい」と言われても「糸を切れば原さんが不幸になるかもしれない」と告げて、糸は切らないと原さんに告げいます。