友達と授業をサボったりしてダラダラ過ごしていた加納。そんなある日、クラスメートの地味なメガネくん、片桐から声をかけられました。
初めはただの真面目なメガネくんだと思っていた加納でしたが、実は片桐は驚くべき正体を隠し持っていて…!?
全体的にテンポの良いストーリーでとても読みやすく、ページをめくる手が止まりませんでした!
今回はそんな「恋を知るにはまだ青い」のネタバレなしの感想とネタバレありの感想をどちらも全力でご紹介します!
ネタバレなし!「恋を知るにはまだ青い」を読んだ私の感想と総合評価
作者:伊藤良
ただの「ヤンキー×真面目くんのBL」とはひと味違う…しっかり練られたストーリーが最高に面白い!
明るいヤンキーである加納の魅力的なキャラ
物語の主人公、加納は心優しく明るいヤンキーなのです。
初めて声をかけてきた真面目くんにもにしっかりフルネームで自己紹介し返したり、カツアゲ現場を見過ごせなかったりと見た目に反して超優しい(笑)
この加納のキャラがすごく魅力的で応援したくなるんですよね…!
片桐が抱える過去が壮絶すぎる…!
真面目なメガネくんの片桐。
彼が抱える過去は、予想以上に壮絶なものでした。
普通なら経験するはずもないことをたくさん経験してきた片桐の過去とはいったい…!?
それを知ったら、きっと片桐を見る目が一気に変わりますよ…(涙)
ジェットコースターのように面白いストーリー展開
ヤンキーと真面目なメガネくんの恋愛というと、なんとなくストーリーも想像出来ちゃうのではないでしょうか?
ところがこの「恋を知るにはまだ青い」は、ただの「不良と真面目の恋愛」とは違います。
予想外の展開が次々と襲ってきて、読み進めていくうちにハマっちゃうこと間違いなしですよ!
ストーリー | しっかり練り込まれたストーリーにいつの間にか引き込まれていました! |
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キャラクター | 真面目なメガネ君のまさかの本性にビックリ!! |
絵 | 繊細なタッチでとても読みやすく綺麗でした♪ |
萌 | 加納から真っ直ぐな想いをぶつけられる片桐の反応に萌えること間違いマシ! |
エロ | エロのシーンはあまり多くないですが、しっかりと「見せるエロ」があります♡ |
ネタバレあり!「恋を知るにはまだ青い」の全てをラストまで解説
真面目な片桐の正体は…!?
加納はちょっぴり血の気が多いけど、とっても明るいポジティブなヤンキー。
今日も友達の佐々木と藤川と一緒に屋上でゲームしながら授業をサボっていました。
するとそこに同じクラスの片桐という真面目なメガネくんがやって来ます。
「先生が呼んで来るようにって…」とオドオド話す片桐に、イラついた佐々木が突っかかってしまいました。
「泣かせてほしそうな顔してんな?」と喧嘩を売る佐々木を止める加納。
するとそこに別の教師が現れ、佐々木は出しかけた手を引っ込めるのでした。
(運が良かったな、こいつ…)と思いながら目を向ける加納。
するとその時、加納は耳を疑うような言葉を聞いてしまいました。
「運が良かったな、クソが」
真面目なメガネくんであるはずの片桐がそう呟いたのを聞いて、加納はギョッとしてしまうのでした。
翌日以降、加納は片桐から目が離せなくなりました。
どこからどう見ても普通の真面目くんで、あんなことを言うようには見えない。
友達だって似たような真面目くんたちだ。
やっぱり俺の聞き違いだったのかな…と思いながら下校していたその時、加納は街中でヤンキーに絡まれる片桐を見かけます。
裏路地に連れ込まれる片桐を見て、見過ごすことが出来なかった加納。
急いで片桐の後を追う加納でしたが、そこで自分の目を疑う光景を目の当たりにします。
なんと殴りながら暴言を吐いていたのはヤンキーではなく、あの真面目な片桐の方だったのでした。
「お、お前…片桐だよな…?」
加納がそう尋ねると、片桐は舌打ちをして「だったら何だってんだ?」と睨みつけてきました。
いつもと別人な片桐に驚愕する加納。もしかしてこっちが本性なのか…!?と驚きを隠せません。
まるで獣のように威嚇し、「俺に近付くんじゃねぇぞ、ドクズが」と吐き捨て去っていく片桐。
その目を見た瞬間、加納は思わず片桐の肩を掴んでいました。
「惚れた…。俺と付き合ってくれ!!」と突然告白する加納。
有り得ないその言葉に、片桐は「はあ!?」と言葉を失ってしまうのでした。
妹弟たちが教えてくれた、片桐の抱えているモノ
それ以降、加納は片桐に絡みまくり。
学校でもベッタリくっついていて、周りはザワついていました。
もしかして絡まれてるんじゃ…!?とハラハラしながら見守るクラスメートたち。
耐えかねた片桐は人気のない所に加納を呼び出し、「ふざけてんのか!?」と問い詰めます。
しかし加納はまったくうろたえることなく、「大まじめだ」と答えるのです。
「ソッチの趣味はなかったけど、お前だけは特別」
その加納の言葉を聞いた片桐は、二度と近付きたくなくなるようにカラダに教えてやると言って殴り掛かる素振りを見せました。
すると加納は「オレが勝ったらキスしてもらうぜ!」と宣言。
しかしキスの経験がない片桐はあっさり引き下がってしまいます。
ファーストキスは本当に好きなヤツとするって決めてんだ!と去っていこうとする片桐。
それを聞いた加納は逆に燃え上がってしまうのでした。
その日の放課後、加納が藤川と一緒に下校していると、幼い姉弟がカツアゲされそうになっているのを目撃してしまいました。
当然見過ごせない加納は、姉弟を救います。
その姉弟は1人暮らしをしている高校生の兄を訪ねて遠くからやって来たらしく、加納と藤川は家まで送っていくことに。
その道中、自分たちの両親が亡くなり親せきに引き取られ、元々不良だった兄は不良を辞めて奨学金とアルバイトで高校に行きながら生活をしていると言う話を聞かせてくれました。
お兄ちゃんに会うの久しぶりだね!と嬉しそうに笑う姉弟。
家に辿り着いた時、そこにいたのはなんとあの片桐でした。
片桐に向かって「お兄ちゃん!」と叫ぶ姉弟たち。
加納はそこで初めてこの姉弟の兄が片桐だと言うことを知ったのです。
しかし、片桐は「加納…何企んでやがる」と敵意をむき出しに。
姉弟が加納から助けてもらったと説明しても、片桐は納得しませんでした。
人に心を許すな!と2人を叱りつける片桐。
加納はそんな片桐に、「誰かを信じてまた裏切られるのが怖えんだろ?」と問いかけるのでした。
「テメーに何がわかる!」と言って駆け出していく片桐。
すると残された妹が、兄がどうしてこうなったのかを説明してくれました。
実は自分の父は女を作って出て行き、母はそのせいでお酒に手を出して家のお金も使い果たしてしまった。
兄が必死にアルバイトをして家計を支えていたけれど、母は飲みに出かけた先で亡くなってしまった。
「結局両親とも、俺たちを捨てたんだ」
兄はそう言っていました…と、妹は寂しそうな目をするのでした。
その後、頭を冷やした片桐が家に帰ると、加納はたった1人で待っていました。
さっきは言い過ぎたと謝り、妹弟たちから預かった荷物を差し出す加納。
そこには手作りの料理と片桐に宛てた親せきからの手紙が入っていました。
「みんなお前のこと心配してるし、大事に思ってるよ」と伝える加納。
「なんでテメーはここまで…」と片桐が問いかけると、加納は「おまえのこと好きだから」と満面の笑みで答えるのです。
すると片桐は、「明日、一緒に昼メシ食うか?」と初めて自分から誘ってきました。
それを聞いた加納は大喜び。嬉しそうに叫びながら帰っていくのでした。
どんどん変化していく加納と、それを見守る片桐
それから加納と片桐は、一緒にいる時間がどんどん増えていきました。
ついでに教え始めた勉強のおかげで、加納の成績はグングン上がっていきます。
勉強の面白さに目覚めた加納は楽しそうに勉強に励みますが、代わりに佐々木たちと一緒につるむ時間が激減。
「あいつ最近付き合いが悪くなった」と、佐々木はふてくされてしまうのでした。
翌日、佐々木はもう1度加納を誘いましたが、やっぱり今日も断られてしまいます。
さすがに怒った佐々木は、とうとう片桐を呼び出しました。
「加納になに吹き込んでんだ?」と因縁をつける佐々木。
すると片桐は本性を現し、「テメーの不甲斐なさに加納を巻き込むんじゃねぇよ」と言い返してしまうのでした。
殴り合いになりかけたその時、2人を見つけた加納と藤川が仲裁に入ります。
「片桐と一緒にいると、毎日がすげぇ楽しみになるんだ…」と本音を語る加納。
それを聞いた佐々木は片桐に「悪かった…」と謝罪し、その場から去ってしまうのでした。
去っていった佐々木を追う藤川と加納。
屋上にいた佐々木を見つけた加納は、片桐からの伝言を佐々木に伝えました。
「勉強する気があるなら教えてやるからいつでも来い」
それを聞いた佐々木は驚いてしまうのでした。
勉強することの楽しさを自分の言葉で伝える加納。
「将来やりたいこともなくて迷ってるなら、一緒に夢見つけられたら嬉しい」そんな加納の言葉に、佐々木は「くだらねー…」と言いながらも心を動かされるのでした。
それからというもの、ヤンキー3人組は揃って片桐に勉強を教えてもらうことに。
テストの点数を競い合い、更に高い点数を取ろうと片桐の友人の真面目くんたちにも「勉強教えろ!」と声をかけて巻き込んでいきます。
今まで独りぼっちで生きてきた片桐は、そんな騒がしい毎日を新鮮に感じるのでした。
これってもしかしてデート…?
それから、ヤンキー3人組と真面目3人組は一緒に過ごすことが増えました。
人数が増えたことで勉強も遊びもより楽しくなり、充実した時間を過ごせるように。
その日の放課後2人で参考書を買いに出かけた加納と片桐。
ファーストフード店で休憩していると、いきなり加納が「なんかこういうのデートっぽくね?」と問いかけてきました。
それを聞いて思わずドキッとしてしまう片桐なのでした。
その後、街を歩いていると片桐はくしゃみをしてしまいます。
すると加納は自分がしていたマフラーを片桐の首に巻いてくれました。
恋人同士のようなことをされて動揺する片桐。
その後もプリクラを撮ろうと誘われたりホッペにキスをされたりと、完全にデート状態でした。
最後に夜景スポットにやって来た2人は、色んな話をします。
「なんで片桐は勉強してんの?」と加納から問いかけられた片桐は、「普通のことにしがみついていたかったんだろうな」と答えました。
周りの人たちにとっては普通のことが、自分たちの普通ではなくなった。
幼い妹や弟を守るためにも、幸せに暮らしていたあの日々を取り戻さなくちゃ…って必死だったと語る片桐。
叶わないなら夢見ない方が良い。傷つくくらいなら誰もいない方が良い。その方が気が楽だ。
そうつぶやく片桐を見て、加納はその頭をそっと撫でるのでした。
「がんばってきたんだな」初めてそう言われた片桐の瞳からは、大粒の涙がこぼれるのでした。
片桐、絶対絶命のピンチ!?
ある日の放課後。
委員会が長引いて遅くなってしまった片桐は、加納たちとの待ち合わせの場所に急ぎます。
するとその時旧姓である「折原」の名前で呼び止められ、片桐の表情は一気に険しくなりました。
そこにいたのは不良だったころの敵である赤枝という人物。
仲間をたくさん引き連れ、仕返しに来たのです。
赤枝は片桐を橋の下の河原へ連れていき、橋の影に待機していた更に大勢の人物を呼び集めました。
それを見た片桐は、(そうだ、こいつはこういうヤツだった…)と冷や汗を流すのでした。
一方その頃、加納たちはなかなか待ち合わせ場所に現れない片桐を心配していました。
するとその時、一緒にいた真面目くんが「さっき悪そうな人たちから片桐くんについて聞かれた」と言い出したのです。
片桐くんがあんな人たちと知り合いだとは思えないから、遅れてるのとは関係ないとは思うけど…と困惑した表情を見せる真面目くん。
それを聞いた加納は顔色を変え、どこかへと走り出すのでした。
大勢から袋叩きに遭い、絶体絶命の片桐。
「これで終めーだ」と言われ、棒のような武器で殴りかかられました。
その瞬間、片桐の目の前に飛び出したのは駆け付けた加納。
「片桐はオレが守る!」と叫びながら、赤枝たちに殴り掛かっていったのです。
そこに佐々木達もやってきて、ようやく反撃開始。全員で戦い、どうにか相手を全員やっつけたのでした。
ようやく落ち着いた後、片桐は「巻き込んですまない」とみんなに謝罪。
すると佐々木や藤川、真面目くんたちも「テメーだけで抱え込むんじゃねーよ」「1人で悩んじゃダメだ」と口々に言います。
「お前はもうひとりじゃねえよ」加納からそう言われた片桐は、本当に嬉しそうに笑うのでした。
2人で帰路に着く加納と片桐。
「ケガ、痛むか?」と問いかけられ、加納は「どーってことねえよ」と答えました。
それを聞いた片桐は、「来てくれてうれしかった」と呟き、加納に自分からキスをしました。
「──鉄の味」そう言って歩き出す片桐。
あっけにとられた加納は、「これってオレが好きだってことでいいの!?」とパニックを起こしてしまうのでした。
とうとう動いた、片桐の想い
加納の想いがようやく伝わり、晴れて両想いになった加納と片桐。
それから片桐はちょっとだけ積極的になりました。
「今度はお前の方からしてくれないか…?」とキスをねだり、加納を煽る片桐。
加納は顔を真っ赤にしながら、片桐にキスを返すのでした。
その日、加納は片桐を家の前まで送りました。
少しでも長く一緒にいたいという加納の想いを聞いて、思わずキュンとしてしまう片桐。
すると途中で雨が降り出し、2人はずぶ濡れになってしまいます。
ようやく家に辿り着き、片桐から「上がれよ」と言われて加納は靴を脱ごうとしましたが、途中でなぜか手が止まりました。
「やっぱいい、このまま帰る」と言う加納。
片桐が疑問に思っていると、加納は衝撃のひと言を口にします。
「上がっちゃったら…たぶん、我慢できなくなるから」
そう言われた片桐は一瞬言葉を失いますが、部屋を出て行こうとした加納に抱き着いて引き留めました。
「俺はイヤなんて言ってねえ…」
それを聞いた加納は片桐を思いきり抱き締め、「大好きだ…」とつぶやくのでした。
大雨の降る音を聞きながら、2人はついに身体を重ねます。
初めての痛みを必死にこらえる片桐。
ようやく加納をすべて受け入れることが出来たその時、片桐は「すげえうれしい…」と切なそうな表情を浮かべました。
そんな片桐を見た加納は理性を失い、激しく片桐を求めてしまうのでした。
その夜、加納は片桐の家に泊まることにしました。
お腹が空いた2人はラーメンを食べに出かけます。どちらからともなく手を繋ぎ、幸せで胸がいっぱいになる2人。
そこには「大好き」の想いが溢れていたのでした。
「恋を知るにはまだ青い」の感想まとめ
正直、読む前は「ヤンキー×真面目くん」のよくあるお話だと思っていました。
けれど読み進めていくうちに、魅力的なキャラクターたちや面白いストーリー展開に一気に引き込まれていました…!
ただの真面目くんだと思っていた片桐は、元々は相当な不良だったのですね。
それでも妹弟の生活を守るため、たった1人で勉強もバイトも必死に頑張っていたのです。
ところが偶然加納と出会ったことで、ようやく片桐は救われたように見えました。
底抜けに明るく、ポジティブなヤンキーの加納。そんな加納と一緒に過ごしていくうちに、片桐の心は少しずつ溶けていきます。
誰かを信じ、誰かに愛される幸せを初めて知った片桐。その表情はとても穏やかになっていました。
やっぱり恋って最高ですね…!
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