2021年9月7日に発売された芹澤知先生の新作コミック『秘め婿』。
まず目を引くのは表紙の美しさ!画力ハンパない!
妖艶な美人と刺青バリバリだけどさわやかなイケメン青年が目を惹きます。
この『秘め婿』は卑弥呼が男だった!という驚きの設定なのです!
『秘め婿』は、卑弥呼であるシキと従者であるヤマトが、運命に抗いながら新たな未来を切り開くラブストーリーなのです!
画力に加えて、読み応えのあるストーリーにグイグイと引き込まれますよ。
それでは、おすすめポイントをネタバレなしとネタバレありの2パターンでレポしていきます!
秘め婿の魅力とは?
「秘め婿」芹澤知
【出版社】シュークリーム
【レーベル】from RED
圧倒的画力にうっとり
超美しいカバー表紙からもわかるように、芹澤知先生の画力の高さ!
主人公は、幼い頃からシキに想いをよせる青年ヤマト×卑弥呼として生きる運命を背負うシキ。
妖艶で色気のあるシキと、刺青バリバリな筋肉美のヤマトが美しく描かれています。
そして、邪馬台国の独特の世界観が細かく表現されているところもこの作品の魅力ですね!
もちろん!エロシーンは、心臓が止まる美しさなのでご注意を!(*´Д`)
ストーリーも圧巻!卑弥呼が男だったという斬新な設定
卑弥呼といえば、昔の日本にあった邪馬台国の女王として君臨していたと言われていますね。
特別な力を持ち、人々から崇められていた存在です。
その卑弥呼が男だったら?!という斜め上を行く設定にワクワクしませんか?!
なぜ男であるシキが卑弥呼になったのか?
秘密と謎が渦巻くストーリーに、ドキドキハラハラが止まりません。
神の妻になった卑弥呼…ヤマトを拒みながらも秘めた想いに苦しむ
シキはある出来事がきっかけで、卑弥呼として生きていくことになります。
卑弥呼となったシキは、民を救うという重い責任を一身に背負い、孤独に生きていました。
そんなシキにヤマトは、真っ直ぐすぎる愛をガンガンぶつけてきます。
最初は頑なに拒みながらも、次第にヤマトへの気持ちを隠せなくなっていくのです。
卑弥呼である自分とヤマトへの気持ちに揺れ動き、苦しむシキの姿は切なくなります。
秘め婿のネタバレ感想
幼馴染の2人を引き裂く悲しい運命
物語の始まりは邪馬台国の南にある村。
赤い瞳をもつ美しい少年シキは、小さい頃から記憶力が良く、空の色や流れる雲から天気を当てることが得意でした。
そんなシキをいじめっ子達から、助けてくれるのが幼なじみのヤマトでした。
幼いながらもお互いに恋心を抱き、特別な存在だと感じていたのです。
空にかかる虹をながめながら、ヤマトはシキにプロポーズをします。
男同士は子がもてないから…そういいながらも嬉しそうに頬を赤らめるシキなのでした。
ある日、卑弥呼が村を訪れ、豊作を祈願する祭りが行われることになりました。
しかし、祭の生贄として選ばれたのはシキだったのです。
シキは、ヤマトの目の前で炎に包まれ消えてしまいました。
シキが卑弥呼に?!ヤマトの決意
10年後、ヤマトはシキの命を奪った村の祭りや卑弥呼、神への恨みは消えませんでした。
村で暮らすことにも嫌気がさしたヤマトは、フラフラといろんな場所を放浪して生活していたのです。
ある日、通りかかった川で、シキと同じ赤い瞳を持つ美しい男と出会います。
シキは必ず生きていると信じていたヤマト。
ヤマトは一目見てシキだと確信し、川に飛び込み、抱きしめました。
しかし、シキと思われる男は、ヤマトに冷たい態度をとります。
彼は、自らを卑弥呼と名乗りました。
そして、次に姿を現したら命はないと冷たく言い放って、立ち去ってしまったのです。
冷たくあしらわれちゃったけど、シキが生きていたことで、ヤマトにも生きる希望が芽生えた重要なシーンだね!
いや〜!川で水浴びをするシキが美しすぎてため息が出ちゃった…。
1年後…。ヤマトは人が変わったように心を入れ替えて、村のために働きます。
すべては、宮中入りを果たしシキの側に行くため。
村長の後ろ盾もあり、ついにその日がやってきます。
卑弥呼の前で宮中入りを志願するヤマト。
しかし、男子が宮中で仕えるには、条件があると告げられます。
それは去勢すること。
卑弥呼は、力を維持するために純血でなければいけないからです。
すると、卑弥呼がヤマトと2人にして欲しいと言います。
ヤマトの前で素顔を見せた卑弥呼は、やはり川で出会ったシキでした。
卑弥呼が不老不死と言われる所以は、代々受け継がれる存在であり、祭りで選ばれた子供を候補として教育してきたからでした。
秘密を知ったからには、ここで切り捨てられるか、国の奴隷となるか選べと詰め寄ります。
ヤマトは、殺されてもシキ会えたなら悔いはない、奴隷でもシキのそばで生きていきたいと強くまっすぐな瞳で告げるのでした。
シキはヤマトを邪馬台国の軍曹大将に任命します。
そして、男同士なのだから間違いなど起こらないと、ヤマトは去勢を免れます。
シキは冷静を装っていましたが、明らかに動揺し、上手く神のお告げを読み取れなくなっていました。
念願かなってシキに仕えることができたヤマト。
シキの体を心配して少しでもそばにいようと、あれこれ世話を焼きます。
そんなヤマトにシキは思議な力をみせて、私はもう人の子ではないと冷たくあしらうのでした。
隠しきれない恋心
そんな時、西の村で疫病が広まっているという報告が入ります。
ヤマトは生き残った子供を、宮中に連れ帰り、シキに助けを求めます。
シキの術で、子供は命を取り留めました。
しかし、今度はヤマトが疫病にかかり倒れてしまったのです。
病にかかり苦しむヤマト。そこにシキがあらわれて…。
一糸まとわぬ姿でヤマトと肌を重ね合わせ、気をヤマトに送り込みます。
術の1つだと言いながらも、2人の心臓は高鳴り、唇が触れそうなほど近づきますが…。
我に帰ったシキは、逃げるようにその場を離れていきます。
シキの体と心はヤマトを欲しており、もはや隠すことができなくなっていました。
シキが消えた日。卑弥呼誕生の真実
シキが生贄となったあの日、実は火がくべられる前に逃れ、「秘め子」として宮中に迎え入れらていたのでした。
かつての邪馬台国は、王の男の王が権力を握っていました。
王の妻は不思議な力をもっており、王の政に助言をしていたのです。
妻の不思議な力は、人々を魅了し信仰の対象となっていきました。
当時は、国同士の戦が絶えず、混乱を極めていたことに頭を悩ませていた王は、民の妻への信仰心に目を付け、国々の統制を試みるため、妻を女王として表舞台に担ぎ上げたのです。
女王の名は卑弥呼。
素性を隠すことで神秘性をはらみ、多くの信者を獲得したのです。
国々は卑弥呼のもとに集い、やがて連合国を形成し、平穏が訪れました。
しかし、妻が急逝。再び混乱が起こることを恐れた王は、同等の力を持つ娘を即位させました。
それが先代の卑弥呼だったのです。
しかし、卑弥呼は純血を守らねばならず、子孫を残すことができません。
そこで祭りと称して後継者候補となりうる子供を探していたのです。
シキは卑弥呼が直々に後継者として選んだ、特別な子供でした。
卑弥呼から力を受け継ぐ「受血の儀」を受けると、もはや人間ではなくなってしまいます。
真実を知った幼いシキは、恐怖に耐えきれず、宮中から逃げ出します。
しかし、目の前には高い塀が立ちはだかり、逃れることはできませんでした。
シキはヤマトの名を呼び、泣き崩れるしかありませんでした。
生きていてくれてよかったけど、幼いシキにとっては過酷すぎる運命だよね…。
シキのおかげで病から回復したヤマト。
しかし、術を使うと、シキ自身も消耗してしまうことを知ります。
身を削って民を救おうとするシキを頼もしく感じながらも、いつか壊れてしまうのではないかと心配するヤマト。
重すぎる役目から、シキを救いたいのに、ただ見守ることしかできない歯がゆさに苦しむのでした。
先代の卑弥呼も孤独な人生を歩んでいた
季節が移り変わる頃、疫病も収束し、邪馬台国に再び平穏がおとずれました。
シキはヤマトを楼観に招き入れ、先代の卑弥呼から、力を受け継いだ時のことを語り始めたのです。
先代の卑弥呼はシキと小同じ赤い瞳を持っていました。
そのルーツは大乱を逃れるために倭国に渡来した異国人の裔だったのです。
祖先の代から、鬼道を生業としており、しかも女子にその力が強く受け継がれていました。
しかし、同族の婚姻を繰り返した結果、一族の存続が危うくなってきたのです。
そこであみだされたのが、「受血の儀」。
血を授かったものは力を受け継ぎ、与えた者は力を失います。
卑弥呼はシキに土下座をして、ほんの少しの未来を見通せるだけで、救える命がある。
どうかこの力を引き継いで欲しいと懇願したのでした。
重圧に耐えながら、独な人生を生きてきた卑弥呼。
その姿はあまりにも痛々しく、シキは力を受け継ぐ決意をしたのです。
仙女のマコや卑弥呼から、あらゆる学問や知識を学んだシキ。
特に幼い頃から得意だった、空を観察し天気を予測する能力は、卑弥呼が感心するほどでした。
卑弥呼はシキならいつか神に頼らなくてもいい世の中をつくれるかもしれないと話すのでした。
やがて、シキが成長し受血の儀が行われました。
他者の体液を体の中に取り込むと、能力は消え失せ、ただの人に戻ってしまう。
そのことを、絶対に忘れてはいけないと卑弥呼は忠告しました。
シキは卑弥呼の血を取り込み、意識を失いました。
目が覚めた時には卑弥呼の姿はなく、卑弥呼がいつも着けていた鏡の首飾りだけが枕元に残されていたのでした。
シキという名前はとっくに捨てたはずなのに、ヤマトにシキと呼ばれるともっと呼んで欲しいと望む自分がいると悲しげな表情で微笑むシキ。
ヤマトはシキに手をとり、もう絶対に1人にしないと誓います。
その言葉に、涙が溢れるシキ。
国と多くの民の命を背負い生きてきたシキでしたが、人でも神でもない自分の存在にずっと苦しんでいたのでした。
ヤマトはシキを抱きしめ、そのまま床に押し倒します。
この先に進んで交わればシキを卑弥呼から解放してやれる、民の命は共に背負うから…。
そう言って、ヤマトはシキの肌に舌を這わせます。
シキの体は熱を帯び、甘い声が止められません。
その時、先代から受け継いだ鏡の首飾りが手に触れて、我にかえります。
シキの不安を感じ取ったヤマトは迷いがあるならやめよう…そう言って、シキを優しく抱きしめるのでした。
国を救うため2人が出した答えとは
邪馬台国を敵対視している狗奴国(くなこく)が、侵略を目論見、不審な動きをしているという情報が入ります。
邪馬台国の地位を確固たるものにするには、海を越え魏の国へ出向き、邪馬台国を認めてもらう必要がありました。
シキは、安全に航海ができるよう神託(神のお告げ)を得ようとしますが、ヤマトへ抱く恋心に後ろめたさを感じているせいか、術がうまく使えなくなっていたのです。
神託が得られぬまま、魏へ出発するための準備は着々と進んでいきます。
シキは、神託に頼らず自らが決断を下さねばならないことに悩み、恐怖を感じていました。
ヤマトは、シキが本来持っている豊富な知識と空を読む能力で、乗り越えられるとシキを励まします。
そして、ヤマト自らが船に乗り、魏の国へ出向くと言うのです。
自分に命を預け、国を守ろうとしてくれているヤマトの決意に勇気をもらうシキ。
祈るのではなく、ヤマトを信じて送りだしたのでした。
その後、ヤマト達が乗った船は無事に航海を乗り越え、魏国が正式に後ろ盾となったことを示す公文書と共に、邪馬台国に戻ったのです。
魏国から倭国の王として正式に認められた卑弥呼。
邪馬台国の地位は揺るぎないものとなりました。
2人の絆と心が結ばれた感動的なシーン!
お祝いの宴が開かれる中、シキは見せたいものがあると言ってヤマト誘い出します。
2人は馬に乗り草原を進んでいくと、空に美しい虹がかかります。
シキはヤマトと一緒に神に頼らない世界を作っていきたい、死ぬまで一緒にいたいと告白をします。
想いが通じあった2人は、輝く虹の下でキスをしました。
長年の恋がついにみのり、2人は熱く溶け合うように結ばれたのでした。
焦らしに焦らされて、2人はようやく結ばれたね!エロと感動の両方が押し寄せて涙涙でした(´TωT`)ラストにふさわしい、最高にエロく、美しいシーンなので、ぜひその目で確かめて欲しいな!
特にラストカットは、明るい未来を象徴するかのようなシーンになってるよ!
秘め婿1巻を読んだ感想とまとめ
美しい絵と独創的な世界観、読み応えのあるストーリー展開で、ハマること間違いなしの「秘め婿」!
1巻完結なので、手に取りやすい作品だと思いますのです、ぜひ読んでみてくださいね!
欲を言えば、ストーリー的にも長編として十分耐えうる作品だと思ったので、1巻完結はちょっともったいないし寂しい…。
いつか続編や番外編が出てくれることを切に祈っております!
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