今回は「インモラルナイトメア」をご紹介します！
表紙のサイケデリックな色使いと２人の攻めから誑し込まれている受けが目を惹きます。
この物語の中では、人間が纏う負のオーラは悪魔にとって極上の御馳走です。
なので悪魔のセナとキラは不幸体質の御幸を食料としてめちゃくちゃ気に入ってて、御幸を過保護すぎ！と思えるぐらいに甘やかしまくってます。
そして美幸自身もようやくできた友達である２人を信頼しきっています。
しかし、セナとキラが徐々にオーラだけじゃなく御幸自身を想っていることに気づき始めて…。
物語だけでなくエロシーンは３Ｐだったり、触手攻めもあったりでかーなり濃度高めなので、一見の価値ありですよ！！
では早速、ネタバレ感想とレビューにいきましょう。
インモラルナイトメアのネタバレ感想！
「インモラルナイトメア」かざみ幸
【出版社】笠倉出版社
【レーベル】equalcollection
人生初の友達、新鮮な大学生活。しかしそこには予想外の秘密が
幸薄め大学生の御幸は大学進学を機に寮で一人暮らしをスタートします。
そこで初めてできた友達、いつも陽気なセナとクール系美人なキラに巡り会い、授業や学校に対してちょっとおかしいな？と思いながらも充実した生活を送っていました。
そしてセナとキラは友達であり同室という強みを生かして夜な夜な御幸に催眠をかけて負のオーラを食べるために襲っていました。
お互いに抜け駆けをさせないため、常に襲うときは２人いっしょに♪
ある時、ついに御幸はこの大学が悪魔のための学校で、さらに２人を含む御幸以外の全校生徒が悪魔だと知ってしまいます！
でもやっとできた友達を失いたくないので、いままで通りの生活を送り続けます…。
媚薬でとろける御幸。セナと初めて２人で…
セナとキラ＋２人のマスコットみたいな使い魔のセダムとアデニアに守られながら変わらぬ日常を過ごしていた御幸。
ある日寮長が御幸に差し入れの飲み物をくれました。
それもちゃんと３人分。
御幸はそれをなにも疑わず１人先に飲んじゃいます。
うっかり媚薬を飲んでしまった御幸は触れられるだけで軽くイってしまうほど敏感な身体にされてしまいました。
そこに偶然現れたのがセナ。
発情状態の御幸を部屋までお姫様抱っこで連れ帰り、いつも通り催眠で意識を失わせようとします。
が、切なそうに何度もセナを呼ぶ御幸に気分よくなってしまった＆せっかく独り占めできる機会だし！と初めて意識のある状態の御幸とセックスすることに。
なんとか媚薬が抜けて、御幸が部屋を出た時、帰ってきたキラと鉢合わせます。
入れ違ったキラが目にしたのは御幸の首筋に残る痕と照れるセナでした。
御幸が触手に料理される！？そしてキラが嫉妬に狂う
あの日以降、キラの様子がおかしいことを使い魔のセダムは心配していました。
元気を出してもらうため、キラが初めて執着している御幸をプレゼントしようと思い立ったセダム。
しかもただ差し出すだけじゃなくて触手でおいしく料理した御幸をあげようと画策しちゃってさぁ大変！
興奮剤を盛られた触手は器用に御幸の服を脱がしながら全身を這いずり回ります。
そして連れてこられたキラは触手に翻弄される御幸を見て、セダムと触手に激怒。
無事に触手から御幸を取り戻すのですが、その時御幸は朦朧とする意識の中でセナの名前を呼んでしまうんです…。
実はセナと御幸が２人きりでヤってる時、偶然にもキラは扉越しに２人の声を聞いちゃってたんですよね。
セナだけでなく触手にまで御幸を奪われ、いままでは冷静を装えていたキラも流石にもう耐えかねて激情に身を任せて御幸を襲ってしまいます。
実はずっと周りから与えられてばかりだったキラにとって、美幸は初めてできた誰にも渡したくない存在なんです。
ただ、初めて抱いた感情だったので自分で自分の気持ちがわからなくてキラ自身も困惑してたんですよね。
新たなライバル襲来！？その名はまーさん
２人との関係で悩んでいた御幸の前に突然謎の男、自称まーさんが現れました。
成り行きでまーさんとデートをすることになった御幸。
御幸はセナ・キラとも遊びに出かけたことが無かったので、友達を出かけて遊ぶという初体験に自然と心が踊ります。
しかし楽しみながらも、ここに２人がいればもっと楽しかったのにな…と御幸は気づけば２人のことを考えてしまっていました。
さらに美幸はまーさんのある言葉がきっかけで、セナとキラに対する自分の気持ちが恋愛の『好き』なのではないかと考えるようになります。
３人の仲が進展するかと思いきや、セナとキラはお互いが隠れて御幸とヤったことが原因で御幸はどっちのものかっていうことを巡って口論しちゃうんです。
そのまま２人して無理やり御幸を犯し、美幸はけっきょく自分は食糧でしかなかったことを思い知らされます。
それでも御幸はセナとキラを嫌いになれず、ひとりベッドで涙を流しました…。
御幸が最後に選んだのは…？
気を落とす御幸を励ましてくれたのはまーさんでした。
観るに堪えなかったまーさんはセナとキラから御幸を引き離そうとしますが、そこにやってくる２人。
そして明かされたまーさんの正体。それは……魔王でした！！！！
抵抗する中で２人は御幸を本当に愛しているのだとようやく気が付きました。
けれども時すでに遅く、御幸のためにまーさんはセナとキラを地獄へ強制的に落とそうとします。
自分たちの行いに対する当然の報いだと２人は地獄行きを受け入れ、最後に御幸に謝って、「好きだ！」と告白します。
迷いながらも、その言葉と態度に嘘はないと信じた御幸は２人を助けて、まーさんに他のだれでもなく２人がいいとはっきり言い放ちました。
そしてこれからも御幸たちは３人+使い魔２匹、時々まーさんも加わって仲良く過ごしていくのでした。
まとめ
セナ・キラにとって自分はどういう存在なのか、迷い悩みながらも２人が一番大切という芯のある御幸が素敵ですね。
御幸に惚れちゃってるのに無自覚なセナのかわいさや、初めての気持ちにどうしたらいいかわからず暴走してしまうキラの愛おしさにもすっかり魅了されてしまいました。
取り合い系BLはどちらか選ばなくてはいけない場合もありますが、この作品は御幸が本当に２人を同じぐらい愛してることがしっかり伝わってくるので、両者を選ぶエンディングでも納得することができます。
最後の甘々３Pではもちろん、それまでのエロシーンでも御幸が気持ちよさで流されかけてるように見える表情など、かざみ幸先生の描かれる３人の細かい表情がとても最高だったのでぜひ読まれる際はそこもチェックしてみてください…！！！
人外なので多少設定が凝っている点もありますが、基本的には問題なく読めるレベルだと思います。
カバー下に詳細な設定が紹介されているので、気になる方はそこを読んで補完するのも大いにありです♪
まずは試し読みでもいいので、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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