2020年9月3日発売のジョゼ先生の新作コミック、「夜とふたり」。
初めてタイトルを見た時、「いったいどんなお話なんだろう?」と思ったのが正直なところでした。
ですが、読み進めていくうちに「なるほど、そういうことか…!」とハッとさせられ、どんどん引き込まれていきましたΣ(゚□゚;)
ひと言でいうと「吸血鬼と人間のファンタジーBL」なのですが、どの辺が面白かったのかをネタバレなし・ネタバレありの2パターンでレポしていきます!
ネタバレなし!「夜とふたり」を読んだ感想と私の総合評価
作者:ジョゼ
吸血鬼と人間というよくある設定ながらも、そこに描かれているストーリーが面白くて引き込まれる!
吸血鬼はいったい誰!?
人外フェチにはたまらない吸血鬼×人間のカップリング。
けれどこの「夜とふたり」ではなかなか【誰が吸血鬼なのか】が明かされず、「もしかしてこの人かな?」「いや、この人かな…?」と、ワクワクしながら見てしまいました(*^^)v
満のラフな性格が見ていて清々しい!
人との関わりに嫌気がさした満は、人里離れた村にある祖父が遺した屋敷に住むようになりました。
基本的には好きなことを言って好きなことをして、ダラ~っと過ごしている満。
そんな満の過ごし方が、見ていてとても清々しかったです!
2人が絡むシーンがセクシー過ぎる♡
そしてお待ちかねのエッチなシーンですが、さすがは吸血鬼×人間といったところ。
2人が絡むシーンはとっても濃厚で、美しささえ感じさせました。
キスや愛撫の仕方もとっても官能的で、あまりのセクシーさについつい見惚れてしまいました…!
ストーリー | 吸血鬼×人間という定番な設定でも新しさを感じさせるストーリーでした! |
---|---|
キャラクター | 自由な満と、繊細な直治。2人の対比がしっかり描かれていました。 |
絵 | 人物も背景も丁寧に描かれていて読みやすかったです。 |
萌 | 吸血鬼好きにはたまらない萌え作品となっております! |
エロ | 吸血鬼が与える快楽がこちらにも伝わって来そうなほどエッチでした…♡ |
ネタバレあり!「夜とふたり」の全てをラストまで解説
『吸血鬼が棲んでいる』という伝説の村で出会ったのは…!?
亡くなった祖父が遺した古い屋敷に引っ越してきた満。
その屋敷はあまりにも古く、地元の人たちからまるでお化け屋敷のような扱いを受けていました。
そのせいで肝試しに使われ、勝手に侵入してくる人物が後を絶ちません。
その日も屋敷の中に立ち入る足音を聞きつけ、満は背後から蹴りかかりました。
ところがそこにいたのは、「誤解だ!」と言って降参する姿勢を見せる青年。
どうやら彼は肝試しに来たわけではなく、この家の家主である満の祖父に、自分がいないときには屋敷をよろしくと頼まれていたと言うのです。
誤解だということをようやく理解した満でしたが、次の瞬間にその青年はいきなりぶっ倒れてしまうのでした…。
放置するわけにもいかず、青年を介抱する満。
その寝顔を見ていると、なんだかムラムラしてきてしまいます。
実は満は同性愛者で、青年は満の好みのタイプでした。
“ちょっとだけ…”と、ちょっかいをかけようとした満。
すると次の瞬間、満は青年にグイっと引き寄せられてキスをされてしまったのです。
突然の出来事に驚きながらも内心喜んでしまう満。
しかし我に返った青年は満を突き飛ばし、「寝ぼけてた…」と言いながら謝罪するのでした。
その青年の名は直治と言い、どうやら満の祖父を探している様子でした。
満が祖父は亡くなったということを告げると、直治の表情は一気に変わりました。
それを見た満は直治を食事に誘うことに。
そして2人は食事をしながら祖父について会話を交わします。
父親と仲が悪かった満は、自分の唯一の理解者だった祖父が大事にしていたこの家だけは渡したくなかったと口にしました。
人付き合いも面倒だし、ここで余生を過ごすことにしたと笑顔を見せる満。
そしてなぜ直治はこの村に住んでいるのかを尋ねます。
すると直治は、ここの人たちが好きなんだと言って優しい笑顔を見せました。
「いい人だね、ホレちゃいそう」と軽口を叩く満。
すると直治は本気に取ったのか、「やめてくれ」と言い返してきました。
それを聞いた満の脳裏には、過去のイヤな思い出がよみがえります。
そのまま直治を押し倒し、首筋をベロリと舐める満。
そして直治の耳元で、「お前、吸血鬼って信じる?」とささやいたのでした。
「吸血鬼って信じる?」満から問いかけられた直治は…
「吸血鬼って信じる?」と問われ、一瞬固まってしまった直治。
ところが次の瞬間、満は逆に押し倒されてしまいました。
「こういうの、僕は好きじゃない。本当に大切な相手とするものじゃないかな」
直治がそう説教しても、満は顔色ひとつ変えません。
それどころか「じいちゃんのダチだからって、あんたには関係ねーだろ」と言ってしまう始末。
すると直治は「じゃあ僕と友達になろう」と言い出してしまい、呆気にとられる満なのでした。
後日、満の元に再び直治がやって来ました。
配達に出かけるついでに手伝ってほしいと言い出す直治。
特にやることもなかった満は何の気なしに直治が乗ってきた車の助手席に乗り込み、そのまま直治の手伝いをすることになったのでした。
ところが配達の作業中、満は直治の顔色が良くないことに気付きます。
「どっか悪いの?」と直治を気遣う様子を見せる満。
すると直治は「夏が苦手で…」とだけ答えるのでした。
最後の配達を終えようとしたその時、満は以前肝試しをしようと屋敷に侵入してきた学生を見かけます。
学生を捕まえて「何してんの?」と絡む満。
すると大慌ての学生は「あそこ空き家になってからいろんな噂があって…」と理由を説明し、改めて謝罪してきました。
その態度を見て許してやることにした満。
すると学生は「今度また遊びに行ってもいいですか!?」と突然言い出したのです。
その表情を見て、何かを感じ取った満。
「そういうのは大切な人のためにとっときな」と、以前直治が言ったセリフを口にしたのでした。
帰りの車の中で、満は「直治は大切な人以外とは1回もヤッたことないわけ?」と問いかけました。
自分が大切だと思っていた人は結婚しちゃったし、そもそも向こうは自分のことを友達としか思ってなかった。
誰かを好きになるとかもう疲れた…とつぶやいた満は、直治の太ももに手を這わせます。
「俺の下半身事情に口出しするなら直治が責任とれよ」と直治に迫る満。
直治が必死に抵抗すると、満は「俺と友達ごっこしてどうしたかったわけ?」と悲しそうな表情を見せました。
「もう顔見せんな」と言って車を降りようとした満。
すると直治はとっさに満を引き止め、「手だけで良ければ貸せる…」と恥ずかしそうにつぶやきました。
それを聞いた満は「顔も貸せ」と直治にキス。
そして2人は狭い車の中で行為に夢中になってしまうのでした。
直治に噛みつかれ、感じたことのない快感が満を襲う
後日、直治が満の元を訪れると、ちょうど通販した商品を受け取りしていたところでした。
田舎過ぎて配達に時間がかかりすぎることに困っている様子の満。
そんな満を見た直治は、日用品なら自分が配達のついでに届けるよと提案してくれました。
満は大喜びし、連絡先を交換することに。
そんな中、直治が突然思い出したかのように庭に向かいます。
庭の植木に水をやり、草むしりをして手際よく手入れをする直治。
満が来る前もこうして手入れをしていたというのです。
愛したものがなくなることは寂しい。だからこんな仕事をしているんだ。
直治はそう言って寂しそうに微笑むのでした。
その時、満はあるものを思い出します。
それはキッチンで見つけたという梅酒。
古い日付が記されているビンを見つけた直治は、この辺は僕も一緒につけたんだと懐かしむのでした。
それから直治と一緒に梅酒を飲んでみた満は、すっかり酔っ払ってしまいます。
酔った勢いでグラスを割ってしまう満。
直治が片付けようとしたその時、直治はあるモノに目を奪われてしまいました。
それは満の手からしたたる血液。
すると次の瞬間、直治は突然満を押し倒してしまいました。
満の血に舌を這わせ、見たこともない表情をしている直治。
その時、「吸血鬼が棲んでいる」という伝説が満の頭をよぎったのでした。
指からしたたる血液では足りず、直治はとうとう首元に噛みつきます。
直治に血を吸われるにつれて、満はどんどん快感に支配されてしまいました。
そして満はとうとう直治の首元をつかみ、「どうにかしろ!」と言い放ちます。
自ら直治の上にまたがり、ナカに挿入して快楽をむさぼる満。
このままミイラになってもいいか…と思えるほどの快感が満を襲うのでした。
自分から満と距離を取ろうとする直治
満が次に目を覚ますと、そこは布団の中でした。
まだ生きていることにちょっぴり驚いた満でしたが、身体に力が入らず立ち上がることすら出来ないことで、あれは夢ではなかったということを実感します。
今まで感じたことのない快楽を味わった満は思わず頬を染めてしまいますが、その時部屋の外から突然声をかけられました。
それは直治の声。
「僕の顔見たくないと思うから…」と弱気な直治にイラっとしてしまった満は、直治を中に引き入れます。
「俺の血、うまかった?」と挑発的な表情をする満。
すると直治は自分を怖がらない満に意外そうな顔をしていました。
「お前に殺されるならいいかと思った」と口にしてキスをしようとした満でしたが、直治はそれを止めます。
言い訳することなくひたすら謝り続ける直治。
ところが満はそんな直治に対して「ご馳走様♡」と、相変わらずチャラい態度を取ってしまうのでした。
直治が吸血鬼だということを知った満は、直治に年齢を尋ねます。
すると直治は「キミのおじいさんとは彼が青年の頃からの付き合いだ」と答えました。
直治が吸血鬼だということを祖父は知っていた。
それを知った直治は愕然としました。
けれどそれは恐怖や軽蔑ではなく、祖父が昔話してくれた吸血鬼の話が直治だったということに気付いたからでした。
何年も孤独に生きてきた直治の寂しさに気付いた満は、強引に直治にキスをします。
「独りが辛いなら俺と一緒にいればいい、血なら俺の血をやる」
そう決意した満でしたが、直治の答えは意外なものでした。
「自分の寂しさを埋めるために、僕に同情しないでくれ」
それを聞いた満は言葉を失ってしまうのでした。
直治が村を出て行こうとしていることを知った満は…
あれから直治は満の家に来なくなり、2人の間には溝が出来てしまいました。
満は自分の行いを激しく後悔します。
そんなある日、満は直治がこの村から出て行くという話を人づてに聞いてしまいました。
ショックを受ける満でしたが、今更どうすることも出来ません。
満が行動を起こせずにいたその時、満の家に来客が。
それはなんと直治でした。
近所の人から満宛にお使いを頼まれただけだから…と言って、荷物を渡してそのまま帰ろうとする直治。
すると満は直治を引き止め、「村を出て行くんだって?」と話を切り出しました。
まともに会話をしようとせず、立ち去ろうとする直治。
すると満は「俺が出て行けばお前はここに残れんの?」と問いかけるのでした。
「俺は今、直治がいないと寂しい。」
満が自分の本心をちゃんと伝えると、直治は余計に悲しそうな表情をしました。
自分には満を不老不死にする力なんてないし、いつ死ねるかも分からない。
結局いつかは独りぼっちで、ずっとそれを繰り返してきた。
直治がそうつぶやくと、次の瞬間に満は直治に向かって大きく両手を広げました。
「今、俺の腕はお前を抱ける。今のお前の寂しさを、俺が埋めてやる。」
その言葉を聞いた直治は「ひどい男だな…」と笑い、満の胸に飛び込んだのでした。
「夜とふたり」の感想まとめ
初めて満を見た時は、その性格や人となりに「満が吸血鬼なのかな?」と勘違いしていましたが、実は直治が吸血鬼だったのですね…!
おとぎ話の吸血鬼とはちょっと違って日中も動けていましたし、完全に騙されました!
直治の適応能力の高さに脱帽です…。
そうやって人間社会に溶け込んで生きてきた直治でしたが、やっぱり孤独だったんですね。
秘密を知っていた直治の祖父も亡くなり、遺される恐怖におびえていたのかもしれません。
それでも満は「今の寂しさ」を埋めてやる、と言って直治を受け入れてくれました。
その時の直治のホッとしたような表情を見ると、やっぱり満と出会って良かったんじゃないかなと思いました。
満も抱かれている時とってもキモチよさそうにしていましたし、お互いにないものを補い合えて結果オーライなのかもしれません。
吸血鬼×人間の設定好きな人はもちろん、定番とはちょっと違う吸血鬼モノが見たい!という方には全力でおススメしたい作品です♪
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