フェイクファクトリップスを読んでみました！
営業２トップの２人は高校からの因縁のライバル！
どんなことでもすぐ競い合う２人は酔った流れでくだらない勝負を行うことに…！？
この記事では「フェイクファクトリップス」のネタバレを交えて感想レビューしていきます！
フェイクファクトリップスのネタバレ感想
「フェイクファクトリップス」末広マチ
【出版社】竹書房
【レーベル】バンブーコミックス Qpaコレクション
【発売日】２０２１年６月１６日
恋愛勝負のゴングが鳴る！
毎期営業成績を争う四ツ谷良（よつやりょう）と志藤全（しとうぜん）。
お互い負けず嫌いなため、顔を合わせると競い合う二人。
高校時代からのライバルなこともあり、一種のクセのように闘争心を燃やしてしまいます。
そんな二人のルールは「負けたほうは勝ったほうの言うことをひとつ聞く」
今回の勝負に勝った良は、自分を祝えと居酒屋で全と飲むことを提示しました。
居酒屋でも飲み比べや女子からの連絡先数などで、隙あらば競い合います。
話の流れで全は「大学時代彼女持ちの男に告られたことがある」と自慢しだします。
これに良は「お前のこと抱くくらいなら好みじゃない女を抱くね！」と反論。
高校の時、どっちが早くイくかの勝負を持ち出し全は良をからかいます。
そして全は良に「あの時のリベンジマッチ」を持ち掛けました。
売り言葉に買い言葉。
酔っぱらいのくだらない勝負が開幕しました…！
結果は良の勝利！！
そのまま勝負終了…かと思いきやまさかの「ケツを貸せ」宣言！
抵抗する全でしたが、二人のルールは「勝ったほうの言うことを聞く」
負けっぱなしではいられない！と全は減らす口を叩きだします。
いつものように闘争心むき出しで言い合いをしていると、なぜか勝負をすることに…？
「ルールは先に（相手を）落としたほうが勝ち！！」
「乗った！！」
最高に頭の悪い勝負が幕を開けたのでした！！！
強気×強気の因縁と落とし合い
全は自分の兄に対して強い劣等感を抱いていました。
次第にそれは膨らみ、全は立派な負けず嫌いに育ったのです。
兄も成しえなかった高校の主席入学を成し遂げ、やっと劣等感を払拭できる…と思っていた矢先。
良によってその思いは崩されてしまいました。
ここから勝負は始まり、今では「先に落としたほうが勝ち」という勝負までしてしまうことに！
互いに口説き合う全と良。
良に、「いつもどんな風に男誘ってんだよ」と聞かれ、全は良以外の男としたことはないと言います。
告白された男と済ませていると良は勘違いしてしまっていたのです。
自分から恋愛攻略をしたことがない全は、恋愛を仕事に当てはめて考えてみます。
そして、「相手の利益を考えればいい」という結論にたどり着きました。
残業をしていた全のもとに現れた良。
良は、全が男は自分が初めてだったことを知り
「抵抗くらいしろ！！」というと全は
「お前以外許すわけないだろ」と返します。
全は、男のほうが楽で好きだと言う良に、
「オレの身体に興奮してたんだ？」
と煽りました。
それに良は「好きにさせるよ俺のこと」。
そう、二人は勝負中なのです。
良のターン開始です！！
全が風呂からあがると目の前には好きなワインと豪華な料理。
息抜きの苦手な全のために用意されたものでした。
良の口説きモードに全は負けじと煽ります。
全からのキスが合図でお互いキス合戦開始！！
激しいキスに、全は一瞬意識を失います。
そのとき思い出すのは高校時代のこと。
自分で決めたルールに縛られていた全を、良は息抜きさせてくれていたことを思い出しました。
「今も昔も良に振り回されっぱなしだ」
そう感じる全は
「こうやっていろんな奴を口説いてきたのか…？」
「妬けるな」
「オレだけにしろよ、な？」
と会心の一撃！！！
冗談として昇華した全でしたが、その想いは少しずつ変化を見せていました…！
想いは戦略？それとも…
前回のように酔っているわけでもないのに、良とあんなことをするなんて…。
家に戻った全は、良とのキスを思い出しながら自慰をしてしまいます。
「もしお互い本気で勘違いしたら」
なんて考え悩む全。
そしてたどり着いた答えは
「オレにハマりそうで怖いからなんじゃないか？」
全は、フィジカルで虜にしてやる、今度こそ俺のターンだと意気込みます。
数日後、全は仕事でパーティーに参加することになりました。
しかしそこには良の姿が！
パーティーで女性に囲まれている良を見て、全は何かおもしろくない感情を持ちます。
トイレに向かった良を追う全。
「行くなよ」
「口説くならオレのこと口説けばいいだろ」
全の言葉を聞き、良はいつものように言い返そうとしますが、それはキスにより遮られてしまいました。
全は、自分のペースに持っていかれないように。
オレを抱きたくなるように。
良のことはオレが一番わかってる、と良を挑発していきます。
そして全は、良が女性より自分を選んでくれたことに嬉しくなる自分に気づいていました。
良の本音と揺らぐ心
ホテルに入るも、セックスはしないという良。
全にシャワーを促し一人になると、本音をこぼしてしまいます。
「最初から俺の負けなのに」
良は、全のことが高校時代からずっと好きだったのです。
最初は、非の打ちどころがないような全に興味をもった良でした。
しかし実際に欠点を知っていくうちに、どんどんそれが魅力に変わっていきます。
そして今回事件の発端となった勝負が起こります。
いつもと違った雰囲気の全を見て、良は自分の気持ちに気が付いてしまったのでした。
思い出にするつもりがこんなことになってしまった…。
「勝負」にすると許される状況に、自分の想いを伝える良。
その雰囲気にのまれ、全も感謝の気持ちを伝えていきます。
そんな全を思わず抱きしめる良。
「もう絶対離したくない」
良の言葉は本心じゃない、と言い聞かせる全ですが…
「どうしよう、嬉しい」
落ちてる？落ちてない！ほんとに？
あの日から良を意識してしまう全。
仕事を詰め込んで良と会わないようにしていました。
そんなとき、全は後輩に合コンに誘われていくことになりました。
高嶺の花といわれている女性と話しても、浮かんでくるのは良の顔。
良を忘れるために行った合コンは逆効果に終わりました。
久しぶりの良との電話。
思わず全は「秘書課の子達がお前と飯に行きたいらしい！」
と言ってしまいます。
「行かない興味ない」
そんな良を試すように「今から来い」と言う全。
女子とのご飯は行かないのに、全の急な呼び出しには部屋着で応える良。
自分と一緒にいたいという良に、全は自分の気持ちに気づきながらもうやむやにしたくなってしまいます。
この勝負の勝敗がつくとき、自分たちはどうなるのか。
「友達じゃいられなくなるんじゃないか？」
それが全の、精一杯の伝え方でした。
しかし、良の言葉は
「やっぱりやめようか、こんな勝負」
突然の閉幕宣言
冗談だ、と良は笑いましたが、二人はしばらく顔を合わせないことが続きました。
全は、連絡の来ないスマホとにらめっこするしかないのでした。
忙しい日々が続き、全は思わず立ち眩みをしてしまいます。
そんなとき、忙しい時期には良が息抜きをしてくれていたことに気づくのです。
会えない時間を寂しく思っていると、良いタイミングで良からの電話。
「なんか急に全の声聞きたくなってさ」
「声聞いたら会いたくなるな」
ぽつりぽつりと伝える良。
そんな良は今大阪に出張をしているそう。
「友達じゃいられない」
二人の想いが重なったとき、大阪で久しぶりの再会を果たしました。
次は全が大阪まで会いに行ったのです！！
「お前が会いたいって言うからわざわざ来てやったんだろ」
全がいつものように強気で言いますが、良は心底嬉しそうに全の腕をつかんで歩いていきます。
自分を避けていた良に文句を言おうと思っていたのに。
全は、良に触れられるとそんなことも忘れて良を求めてしまうのでした。
勝負なんてどうでもいい。
お前と一緒にいたいだけ。
最初から自分の負けだったという良。
二人のルールは「勝ったほうの言うことを聞く」
全は良の上に馬乗りになり、
「だったらオレの恋人になれ！」
二人の思い違いにまた、いつものような口喧嘩を始めます。
そんなところも好きなんだ。
二人の勝負は無事に閉幕したのでした。
まとめ
「喧嘩するほど…」という言葉がぴったりな二人のすれ違いが丁寧に描かれた作品でした！
想いが通じ合った二人が、互いに求め合うシーンはネタバレしていません。
良はもちろんのこと、全が本当に男前なんです…！！
そりゃあ良も惚れるわ…となる全の姿を是非、その目で確かめてみてください！
サラリーマンと喧嘩ップルなんて当たりに決まってます！
是非チェックしてみてください！
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